糸(原糸)Item Line Up

麻糸は背丈ほど伸びた苧麻の皮の部分の選び抜かれた上質の繊維のみを取り出し、
乾燥後細く裂き、一定の太さに揃え苧積み(おうみ)により一定の長さのものを
一本の糸へと継いでいきます。

ビスコースviscose

ビスコースはレーヨン素材の一種で、最も古い自然素材の合成繊維です。
シルクの代わりとしてドレスによく使用されていたほど、光沢や質感に優れています。
繊維が細く長いので、なめらかでさらりとした感触が心地よく、やわらかで、体にフィットします。
染色性もよいので、染色やプリントがしやすく、きれいな色が出ます。
さらに色落ちせず、日焼けもしにくく、吸湿性があり、伸縮性、強度も十分にあります。
弱点としては水に弱く、濡れると強度が低下します。

リッチな質感なので、フェミニン・エレガントなデザインのワンピース、スカート、ブラウスなどに多く使われている生地です。

ビスコースの素材感

ビスコースはシルクの様な光沢があり見た目や肌触りが良く、テロンとした落ち感でドレープの様な感じの素材です。伸縮性はなく春夏向けの繊維なのに水につけると強度が低下し縮み、雨や水が付いたままになるとシミになる可能性があります。
美しいシルエットや光沢感も良く、高級服地の裏や高級下着にも使われています。

ビスコースとレーヨンの違い

レーヨンとは主原料は木材パルプです。木材の中にあるセルロースを取り出して糸としています。精製されたパルプに薬品を加え粘性のビスコースとし、それをまた繊維状に再生しています。ビスコースはパルプからビスコース法で作られます。どちらとも吸湿性・吸水性が良く、光沢があり着心地が優れているドレープ性があり、染色性が良いのが利点。水に濡れると強度が半分ぐらいに低下する、洗濯で縮みやすい、シワになりやすい、摩擦に弱い、水ジミができやすいのがマイナスな点です。

ビスコースの洗濯時の注意

ビスコースは水分をよく吸い取る反面、水に濡れると縮んでしまいます。お家で洗濯する場合は洗濯ネットに入れて手洗いコースで洗うか、手洗い・ドライクリーニングがオススメです。水洗いできる物でも、ゴシゴシこすったり、かたく絞らないのがポイントです。縮む前に洗濯を終わらせるよう、衣類をサッと数十秒で洗い、すぐにサッと濯ぎ、脱水機へ入れましょう。

アイロンがけや保管時の注意

ビスコースはシワになりやすく縮みやすい素材なので、シワがつき、アイロンが必要な場合は基本的に160℃を限度とし、中温(140~160℃)またはスチームアイロンがオススメです。当て布をしてアイロンをかけるのが温度が高くならず、生地に直接影響が出ないのでオススメです。ビスコースはシワになりやすいので、ハンギングで吊るしての保管をオススメします。

ストレッチSTB

紡績段階で、糸の芯にライクラ(ポリウレタン)を入れることに成功しました。
原糸時点では、ストレッチ性を熱処理により休眠させてあります。

取り扱い

糸を結ばれるときは、機結びでヒゲの長さを5cm以上とってください。
ライクラが糸の内部に若干入り込みますので、短く結ばれますと、その部分がノースパン状態になってしまいます。
ヒゲははさみでカットして下さい。引っ張ってヒゲを戻されますと、ノースパン状態の原因となります。

ストレッチ性の回復

ガーメントの段階で80℃のお湯に浸して下さい。その時、素材に適合した柔軟剤を入れて下さい。
スチームでも勿論回復しますが、スチームの当たる箇所により温度差が発生すると、縮みムラになるおそれがあります。縮み率の均一を図るには、湯通しをお勧めします。
湯通し時間は特に定めません。1分でも2分でもOKです。
80℃を超えますと、色落ちの原因となりますのでご注意ください。
80℃より低い温度でもある程度回復はしますが、充分な回復が得られず、その後の洗濯等により、再度縮みが発生する原因となります。
ストレッチ性回復に伴う縮み率のデータをしっかりとって下さい。
素材、番手、密度等の条件により縮み率は異なってきます。

乾燥

乾燥は自然乾燥をお勧めします。
原理的にタンブラー乾燥でも大丈夫ですが、ケバ立ち防止・風合確保を考えますと、自然乾燥がベストです。

ウールヘンプwool hemp

ウールとリネンの混紡糸は、いくつかの会社が紡績されていますが、ウールとヘンプの混紡糸はおそらく弊社が初めて紡績に成功したのではないかと思います。

縄文時代より広く使われてきたとても硬い繊維であるヘンプときれいで柔らかいウールとの組み合わせは、高い技術とともに画期的な繊維と言えるでしょう。
ウールのしなやかさとヘンプの粗野感が絶妙にミックスした商品が出来上がります。

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