生地Item Line Up

ピュアリネンを中心とした素材、国内他産地とのコラボレーションによるリネン複合タイプの素材群。
「Made in Japan」こだわりの後染めと先染バリエーションをじっくりご覧ください。

 

ル・ポワン染le point

一般他染工場にて行われている陽イオンと陰イオンを利用した結合染色ではなく、水と不溶解な染料とをある種の薬剤にて溶解させ繊維に染着させます。その後、特殊な処理をほどこし、リネン糸の風合いを損なう事無く染料が水に溶け出さないようにする染色方法です。

ル・ポワン染の特徴

染料は、極めてスレン染料に類似した性質を持っており、ただスレン染料と違うところは、摩擦堅牢度が弱いところにあります。この性質を利用し、特殊な染色技術を用いて、リネン糸の表面のみ染色(糸の内部を白に残す)し、仕上げ加工により洗い晒をした様な感じ、また、独特の落ち感を出せるようにしております。

ル・ポワン染の堅牢度

仕上げ加工で洗いをされると顔料染程落ちませんが、約10~20%程度落ちます。
摩擦堅牢度が弱いので、出来れば製品洗いをお願いします。
洗いをすることにより、一層独特の風合が出て、味のある製品に仕上がります。
脱落した染料は、それ自体に染着性はなく、周囲の繊維への汚染は極めて少ないものと考えられます。それゆえ洗濯堅牢度が良好なのもこういった理由からです。
しかしながら、アルカリや還元物質が存在すると、染料自体が活性化し、汚染する可能性があると考えられますので、先発テストは必ず行ってください。
他の落ちる染に比べて、耐光・汗耐光・塩素は極めて良好な堅牢度を有する染色物となります。中でも汗耐光・塩素は、反応染よりも良好なデータ結果が出ています。

トレマ染

従来の「ル・ポワン(リネンの中白染色)」よりも白場が多くハードな後加工にも耐え、かつリネンや他の天然繊維にもスペックやトップでもない表情を出せないかと考案,開発した商品です。

トレマ染のメリット

通常の反応で染めたものと同等の染色堅牢度を有します。よって、通常の反応染料で染めたものと同じような後加工が可能と考えます。
全く新しい技法により加工を行います。よって、従来あるスペックやトップとは全く別のものとなります。
お好みの色を小ロットで染色できます。
薬品の配合を変えることにより、白場の度合いを調整することができます。
スペックやトップとの差別化として、ご希望の色に番手問わず染色可能です。
生成りのリネンに対して、生成り感を損なわずトップ調に染色できます。
糸の強度も、通常に染めているものと変わらないと考えられます。

トレマ染のデメリット

白場を多くすると、絣調になる(和っぽく)。逆に、絣よりもランダムに色を付けられるため、色の重なりが少ないと考えられます。
ターコイズブルー(特定の染料)系は、やや白場に汚染します。
ロイヤルブルー(特定の染料)系は、白場汚染が大きいです。
カセによる染色のため、細番手の染色には時間がかかります。

水撚りwater twist

なぜ糸に撚りをかけるのでしょう?
蚕からとれる生糸。繭からほぐした糸はとても細く、そのままでは糸として使えません。何本かを束にしないといけないのですが、バラバラになって扱いにくくなります。この生糸の束に軽く撚りをかけると、丈夫な一本の糸として使えるようになります。
もともと撚糸はこのような簡単な目的のためにおこなわれたのですが、撚りをかける回数を変えたり、撚りをした糸同士を組み合わせたり、いろいろな工夫をしているうちに、その糸で作られる生地の風合いや肌ざわり、丈夫さなどが全く違ってくるという効果が出てきたのです。
そしてより強い撚りを求めて出来たのが水撚りです。
糸を水の中に通して撚りをかけます。濡らすことにより、表面の毛羽が伏せられて滑らかな糸になり強度が増します。ですから強い撚りがかけられるのです。

水撚り生地の特徴

この糸で作った生地は凹凸ができ、ちりめんのような表情がでるため、清涼感のある爽やかな風合いになります。
また仕上げ加工を工夫すれば、ガーゼのような生地を作ることも可能です。

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